黒板

朝から眠くて仕方がない。俺は先生に名前を呼ばれ、ふと黒板を見上げた。深い深い緑色の黒板から白いチョークが頭を出しているのを俺は目撃した "寝ぼけているのだろう″そんな事を思っていた。

教卓の前に立つとそのチョークがハッキリと黒板から出ているのが見えた 少し魔が差した「こ

のチョークをハサミで切ってみたらどうなるのか」案外すんなりと切れてしまう。チョークは外観からは想像も出来ないくらい柔らかい感触をしていた。先生の声が遠くから聴こえてくる そこで意識をしっかりと取り戻した

俺がチョークだと思っていたのは

先生の指だった